シメゴ経理代行 by Never Red無料相談

中小企業の経理アウトソーシング|一人経理の会社が最初に出す業務

中小企業の経理アウトソーシング|一人経理の会社が最初に出す業務

この記事の要点

  • 中小企業の経理アウトソーシングで最初に決めるのは、時間を返したいのか、担当者が休んでも止まらない状態を作りたいのかです。
  • 止まらなくしたい一人経理の会社は、支払・請求のように、期限を社外が決めている業務から出します。
  • 最初の月の引き継ぎから次の月の締めまでは、担当者への質問が増えます。決算や年末調整の時期を外して始めます。
目次
  1. 一人経理の問題は「忙しい」ではなく「代わりがいない」
  2. 時間を返したいのか、止まらなくしたいのか
  3. 出す順番を決める、4つの質問
  4. 一人経理の会社で、実際に切り出すことが多い3つ
  5. 始めて1〜2か月は、担当者の手間はむしろ増えます
  6. やらないほうがよい出し方
  7. シメゴの場合と、正直に申し上げること
  8. よくある質問
  9. 参考資料

中小企業で経理のアウトソーシングを考える会社には、経理の担当者が1人だけの会社と、社長やご家族が本業の合間に経理をしている会社があります。どちらも、社内に経理の話が通じる相手がもう1人いません。この記事では、その状態をまとめて「一人経理」と呼びます。

外に出そうとするとき、最初に迷うのは「何から出すか」です。

この問いに、どの会社にも当てはまる答えはありません。最初に出す業務は、会社が何を買おうとしているかで逆になるからです。時間を返してほしいのか、止まらない状態を作りたいのか。ここを決めないまま「いちばん面倒な仕事」から出すと、手は空いても、担当者が休んだ日に止まるという不安はそのまま残ります。

この記事が扱う範囲

一人経理の会社が「最初に出す業務」をどう決めるか、だけに絞っています。外に出せる業務の範囲と費用の全体は経理アウトソーシングとはに、日次・月次・年次の仕事の一覧は経理業務の一覧に、人を1人雇う場合との費用の比較は経理担当を1人雇う vs 経理代行に書きました。

一人経理の問題は「忙しい」ではなく「代わりがいない」

一人経理の会社で起きていることを、構造から書きます。

忙しさには波があります。月末月初、決算期、年末調整の時期に山が来て、それ以外の時期は回ります。そのため、困ってはいても、いま何かを変えるほどではない、という判断になりがちです。

問題は別のところにあります。その業務を判定できる人が、社内に1人しかいないことです。次の3つの形で表れます。

ここから、目的が見えてきます。一人経理の会社が経理を外に出す目的は、人件費の削減より「1人を2人にすること」です。その2人目を、採用の代わりに外注で作る、という順番になります。

担当者の退職がすでに決まっている場合に、退職日までに会社がやることは経理が辞める会社はやばいのかに、渡す側の段取りは経理の引き継ぎに書きました。

時間を返したいのか、止まらなくしたいのか

目的は2つあります。この2つは、最初に出す業務が違います。

表1 目的ごとの、最初に出す業務

目的最初に出す業務効果が出る場面この目的が合う会社
時間を返す記帳、経費精算の入力、証憑の整理毎月の入力の時間(立ち上げの1〜2か月のあと)担当者が残業している。総務や営業事務と兼務していて、本業が押されている
止まらなくする支払データの作成、請求書の発行担当者が休んだ日と、辞めた日担当者の退職・産休・介護の可能性が見えている。あるいは社長自身が経理をしている

図1 時間を返したい場合と、止まらなくしたい場合の順番

目的
時間を返したい
最初に出す記帳、経費精算の入力、証憑の整理
あとから出す支払データの作成、請求書の発行
最初の段階で残るもの担当者が休んだ日の、支払と請求
目的
止まらなくしたい
最初に出す支払データの作成、請求書の発行
あとから出す記帳、経費精算の入力、証憑の整理
最初の段階で残るもの入力と確認にかかる時間

目的が違うと、最初に出す業務とあとから出す業務が入れ替わる。

時間を返したい会社が記帳から始めるのは、筋の通った判断です。記帳は渡しやすい業務です。判断が要る場面が比較的少なく、資料を渡せば成立し、成果が試算表という形で目に見えます。

ただし、記帳を出しても、担当者が休んだ日に困ることは減りません。記帳は社内の締め日に間に合えばよい仕事で、3日遅れても社外の誰にも迷惑がかかりません。会社が怖がっているのは、別の場面のはずです。

日付が社外で決まっている業務から、二重化する。私が順番を考えるときの基準は、その業務の期限を社外の誰かが決めているかどうかです。

表2 期限を決めているのは社外か、社内か

期限を決めているのは業務遅れたときに起きること
社外買掛金の支払(振込期日)、請求書の発行(取引先の締め日)、給与計算(支給日)、源泉所得税や社会保険料の納付取引先・従業員・行政に直接影響が出る。延滞や信用の問題になり、社内の調整では吸収できない
社内記帳、月次締め、試算表の作成、経費精算、予実の集計数日ずれても社外に影響はない。困るのは経営判断の材料が遅れることで、あとから取り返せる

危ないのは、上の段が1人に集中していることです。振込の期日と給与の支給日は動かせません。担当者が1週間休んだ週に、支払日や支給日が入っていたらどうなるか。その日に代わりに動ける人がいない状態が、一人経理のいちばん大きなリスクです。

ですから、退職や休職の可能性が少しでも見えている会社には、記帳より先に、支払と請求の側から二重化することをお勧めします。作業の量が多いのが記帳だとしても、買っているのは作業の量ではなく「その日に誰かが動ける状態」だからです。

出す順番を決める、4つの質問

業務の一覧を作り、1行ずつ次の4つに答えていくと、順番が決まります。

図2 出す順番を決める4つの質問

1期限は社外が決めているか振込期日、取引先の締め日、支給日、納付期限
2今日休んだら、誰が代わるか代わる人の名前が出るか
3判断が要るか要るなら、いま誰が決めているか
4資料は誰に届いているか請求書や領収書の届き先
判定1が「社外」で、2で名前が出ない業務を、最初に出す

最初に出すのは、期限を社外が決めていて、代わる人の名前が出ない業務。

  1. その業務の期限は、社外が決めているか。振込期日・取引先の締め日・支給日・納付期限があるなら「社外」です。
  2. 担当者が今日休んだら、誰が代わりますか。名前が出ますか。具体的な名前が出ない業務が、外に出す候補です。「社長がやる」という答えは、社長の時間が空いている場合にだけ通る答えです。
  3. その業務には判断が要りますか。要るなら、いま誰が決めていますか。判断が要る仕事は、外に出しても、判断の部分が社内に戻ってきます。担当者が判断しているつもりでも、実際には前例をなぞっているだけの業務もあります。この2つは分けて考えます。
  4. その業務の資料は、いま誰のところに届いていますか。請求書が営業のメールに直接届いている、領収書が各自の引き出しに溜まっている、という状態では、業務だけ外に出しても資料が動きません。

1が「社外」で、2で名前が出ない業務。これが最初に出す業務です。支払と請求には振込期日と取引先の締め日があるので、1は「社外」になります。担当者のほかに動ける人がいなければ、ここが最初の候補です。

いまの経理にかかっている時間と費用は、無料の経理コスト診断(30分・オンライン)で見える化できます。

一人経理の会社で、実際に切り出すことが多い3つ

止まらなくしたい会社が先に出す2つと、時間を返したい会社が先に出す1つを、何を出して何が残るかまで書きます。

1|支払データの作成(承認と実行は社内に残す)。請求書を受け取り、内容を確かめ、振込データを作るところまでを外に出します。承認と、実際の振込の操作は社内に残します。ここまで渡すと、会社のお金を動かす権限が外に出てしまうためです。担当者が休んでも、社長が承認して実行すれば、支払は止まりません。詳しくは支払代行とはに書きました。

2|請求書の発行と、入金の消込。取引先の締め日は動かせないので、発行が遅れると入金も遅れます。請求の発行が担当者の手が空くかどうかに左右されていると、入金の時期が読めなくなります。発行と消込を外に出すと、月末に「何が未回収か」が、記録として残ります。

3|記帳と月次の報告。時間を返すという意味では、ここがいちばん効きます。入力そのものが、担当者の時間を使っています。給与計算まで出す場合の線引きは給与計算代行とはに書きました。

始めて1〜2か月は、担当者の手間はむしろ増えます

外に出した直後は、担当者の手間は減りません。最初の月は引き継ぎと設定に使い、次の月に最初の締めが来ます。この間は、外注先から担当者への質問が増えます。

担当者が1人の会社ほど、この負荷は重くなります。手順書に書けない例外の処理が、その人の頭の中にしかないからです。

こうした例外は、聞かれて初めて言葉になります。年に一度の仕事の例外は、その月が来るまで出てきません。出てきた例外は、そのつど一覧に書き足しておくことをお勧めします。担当者が辞めるときに渡りにくいのが、この例外です。一覧は、そのまま引き継ぎの資料になります。

立ち上げを、繁忙期に重ねない

決算月とその翌月、年末調整の時期は避けます。重ねると、質問が増える時期と、担当者がいちばん忙しい時期がぶつかります。

やらないほうがよい出し方

シメゴの場合と、正直に申し上げること

シメゴの料金は税別・月額で、3つのプランがあります。ライトは月5万円(〜100仕訳)で、記帳と、5営業日で納品する月次レポートまで。スタンダードは月10万円(〜300仕訳)で、請求書発行・入金消込と、支払管理(振込データ作成)が加わります。給与計算はオプションです。フルは月15万円(〜600仕訳)で、給与計算(〜20名)と、資金繰り表・経営ダッシュボードまで含みます。初月のみ導入設定費が5万円(クラウド会計の新規導入を伴う場合は10万円)かかり、契約は6か月から、仕訳数の超過は従量です。退職や産休に伴う引き継ぎには、最短1週間で対応します。

この記事の順番に当てはめると、時間を返したい会社はライト、支払と請求から止まらなくしたい会社はスタンダードからになります。スタンダードには、記帳と月次レポートも含まれます。

そのうえで、正直に申し上げることが3つあります。

税務申告と税務相談はシメゴでは行わず、提携税理士が担当します。顧問税理士がいる場合は、その先生と連携します。社会保険手続は提携社労士の担当で、決算は、決算前の資料整備までを行います。サービスの全体はシメゴのトップページに載せています。

この記事のまとめ

  • 最初に決めるのは「何を買うのか」。時間を返したいなら記帳から、止まらなくしたいなら支払と請求から。
  • 一人経理の会社に効くのは、期限を社外が決めている業務の二重化。1人しかいない状態は、効率化では解けない。
  • 最初の月と次の月は担当者への質問が増える。繁忙期を外して始め、出てきた例外を一覧に残す。

よくある質問

一人経理の会社でも、経理アウトソーシングを頼めますか

頼めます。シメゴのトップページでも、担当が一人で、辞めたら業務が止まる会社を、対象の一つに挙げています。最初に出す業務は、時間を返したいなら記帳、止まらなくしたいなら支払と請求です。

外に出すと、担当者の仕事はなくなりますか

なくなりません。資料を集めて渡すこと、支払を承認して振込を実行すること、外注先からの質問に答えること、数字を見て判断することは、社内に残ります。電話や来客など、席にいないとできない仕事も残ります。

いくらから頼めますか

シメゴは、ライトの月5万円(税別。〜100仕訳。記帳と、5営業日で納品する月次レポート)からです。請求書発行・入金消込と支払管理(振込データ作成)まで頼む場合は、スタンダードの月10万円(〜300仕訳)になります。初月のみ導入設定費が5万円(クラウド会計の新規導入を伴う場合は10万円)かかり、契約は6か月からです。

参考資料

  • シメゴ トップページ(料金、相場の欄、役割分担、ご利用までの流れ)
    https://shimego.jp/

相場の金額は目安で、仕訳の量、地域、契約の範囲によって変わります。最終確認:2026年10月1日

一人経理にかかっている時間と費用を、無料で見える化します。

無料の経理コスト診断です。送信後、1営業日以内にメールで概算見積もりと改善ポイントをお返しします。面談はご希望の方のみです。

無料コスト診断を受ける →

※本記事は、記載時点での一般的な整理であり、個別の事案について法的・税務上の判断を示すものではありません。当社では税務代理・税務書類の作成・税務相談は行いません。

浅香 祐輔

この記事を書いた人

浅香 祐輔(Never Red株式会社 代表取締役)

大手コンサルティングファーム(アクセンチュア/アビーム)出身。専門は経営管理改革とSAP財務会計(FI)。直近はPMとして50名超のチームと経理30名を統括。経理代行「シメゴ」を設計・運営しています。

シメゴのサービス ・ 運営会社の情報