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決算代行とは?依頼できる範囲・税理士との役割分担・料金相場を実務で整理

決算代行とは?依頼できる範囲・税理士との役割分担・料金相場を実務で整理

この記事の要点

  • 決算代行で外に出せるのは、記帳、決算整理、決算書のもとになる数字づくりまでです。税務申告書の作成・提出と税務相談は、税理士の業務として残ります。
  • 税理士との分担は、日常の記帳から決算整理までを代行が、申告を税理士が受け持つ形です。やりとりの窓口と、データの受け渡し方を先に決めておきます。
  • 料金は、取引量、記帳から任せるか決算整理だけか、月次で回すか決算期だけか、で変わります。シメゴの場合は、記帳から月次レポート、決算前の資料整備までを行い、税務申告は顧問税理士(いない場合は提携税理士)が担います。
目次
  1. 決算代行とは何か──「決算を丸ごと代わりにやる」ではない
  2. 決算代行に依頼できる範囲・できない範囲
  3. 税理士との役割分担をどう組むか
  4. 決算代行の料金相場の考え方
  5. シメゴの考え方:日常を整え、決算をなだらかにする
  6. まとめ

決算期が近づくと、経理担当がいない・少ない会社では、「この決算、外に頼めないだろうか」と考えることがあります。そこで出てくるのが決算代行という言葉です。ただ、この言葉はかなり幅が広く、「どこまで外に出せて、どこは自社や税理士に残るのか」を勘違いしたまま依頼すると、あとで噛み合わなくなります。

結論から言えば、決算にまつわる作業のうち「数字を整える下準備」は大きく外に出せます。一方で、税務申告そのものは税理士の役割として残ります。この記事では、決算代行で依頼できる範囲、税理士との役割分担、料金の相場観を、実際の決算の流れに沿って整理します。

決算代行とは何か──「決算を丸ごと代わりにやる」ではない

決算代行とは、年に一度の決算にかかわる経理作業を、外部の事業者に任せることを指す言葉です。日々の記帳から、決算特有の整理作業、決算書のもとになる数字づくりまでを外に出す、というイメージです。

ここで最初に押さえておきたいのは、「決算代行」と一口に言っても、実際には複数の作業が束になっているという点です。決算は、ざっくり次の流れで進みます。

  1. 1年分の取引を記帳して残高を確定させる
  2. 減価償却・在庫・経過勘定などの決算整理仕訳を入れる
  3. 試算表から決算書(貸借対照表・損益計算書)の数字を組み立てる
  4. その数字をもとに税額を計算し、税務申告書を作って提出する

この1〜3までが、いわゆる決算代行で外に出せる「数字を整える」部分。そして4の税務申告は、税理士の独占業務です。ここを分けて考えるのが、決算代行を正しく使う第一歩になります。

図 決算の流れと、決算代行で外に出せる範囲

1記帳して残高を確定させる1年分の取引
2決算整理仕訳を入れる減価償却、在庫、経過勘定など
3決算書の数字を組み立てる試算表から、貸借対照表と損益計算書の数字へ
4税務申告書を作って提出する税額の計算を含む。税理士の独占業務
範囲1〜3は決算代行で外に出せる。4は税理士が行う

決算代行が受け持つのは、申告の一歩手前まで。

決算代行に依頼できる範囲・できない範囲

では、具体的にどこまで頼めるのか。作業ごとに整理します。

作業外部に依頼できるか補足
1年分の記帳・残高確定◯ 依頼できる日々の記帳代行の延長
決算整理仕訳(償却・在庫・経過勘定)◯ 依頼できる決算特有の調整作業
決算書のもとになる数字づくり◯ 依頼できる試算表・内訳の整備
税務申告書の作成・提出× 税理士の業務税理士法上の独占業務
節税・税務の個別相談× 税理士の業務税理士に相談する領域

依頼できる:決算書にたどり着くまでの「数字づくり」

記帳、決算整理、内訳書のもとになる資料づくり——決算書の数字が固まるまでの実務は、経理代行・記帳代行の延長として外に出せます。ここは手間がかかり、かつ定型的な部分なので、外に出しやすい領域です。

依頼できない:税務申告と税務相談

税額計算を含む税務申告書の作成・提出、そして節税などの個別の税務相談は、税理士にしかできません(税理士法で定められた独占業務です)。「決算代行」をうたっていても、この部分は税理士が担うか、税理士と連携して進むのが正しい形です。ここを混同したサービスには注意が必要です。

整理すると、決算代行が担うのは「申告の一歩手前まで、数字をきれいに整える」こと。最後の税務申告は税理士が握る。シメゴの場合は、記帳から月次レポート、決算前の資料整備までを行い、税務申告はお客様の顧問税理士(いない場合は提携税理士)が担います。

税理士との役割分担をどう組むか

決算代行を使うとき、気になるのが「今の税理士との関係はどうなるのか」です。実務では、次のような分担があります。

日常〜決算の数字づくりは代行、申告は税理士

日々の記帳から月次、決算整理までを決算代行(経理代行)が担い、固まった数字をもとにした税務申告は顧問税理士が担う。この分け方だと、税理士は申告という専門領域に集中でき、会社は日常の経理負担を軽くできます。

「税理士に丸ごと」との違い

税理士事務所に記帳から申告まで丸ごと頼む方法もありますが、日々の記帳や月次の速さを重く見るなら、経理実務を主に受ける代行に分ける形があります。「日常の経理は代行、申告は税理士」と分けることで、月次の早さと申告の正確さを両立しやすくなります。

連携をスムーズにする準備

役割を分けるなら、代行と税理士がやりとりする窓口とデータの受け渡し方を先に決めておくと、決算期に慌てません。クラウド会計で帳簿を共有しておけば、決算整理後の数字を税理士がそのまま申告に使える、という流れが作れます。

決算代行の料金相場の考え方

気になる費用ですが、決算代行の料金は「取引量・記帳を含むか・決算だけか」で大きく変わるため、ひとつの相場を出しにくいのが正直なところです。考え方だけ整理します。

料金を左右する主な要素

「決算だけ安く」に潜む注意点

決算期にスポットで安く頼む形もありますが、日々の記帳が整っていないと、決算時にまとめて記帳し直す手間がかかり、結局割高になることがあります。年間を通して月次で数字を整えておくと、決算の作業は軽くなります。金額だけでなく、「1年を通して数字が整い続ける状態か」で比べるのが賢い見方です。

シメゴの考え方:日常を整え、決算をなだらかにする

シメゴは、決算期だけのスポット対応ではなく、日々の記帳から月次決算までを整え、その延長で決算前の資料整備まで行う形をとっています。日常が整っていれば、決算はゼロから作る作業ではなく、積み上がった数字を締める作業に近づきます。

税務申告は税理士が行い、シメゴは顧問税理士(いない場合は提携税理士)へ月次の数字と決算前の資料を渡して連携します。日々の数字と決算前の資料を整えるのはシメゴ、決算と申告は税理士。この役割分担で、日常の経理を軽くしながら、決算と申告をなだらかにつなげます。月次を5営業日で締める運用も、この「日常を整えておく」前提から来ています(内容により前後する目安です)。

なお、月次を外に出しているのに期末で作り直しが起きる会社もあります。原因が、勘定科目の当て方・証憑と仕訳の紐づけ・税務調整の線引きが期首に決まっていないことにある場合があります。そのつなぎ目の話は経理代行が作った月次の帳簿は、そのまま決算に使えるか|期末に作り直しになる会社の共通点に書きました。

まとめ

決算代行は、決算を丸ごと肩代わりする魔法ではなく、申告の一歩手前まで数字を整える仕組みです。記帳・決算整理・数字づくりは外に出せる一方、税務申告と税務相談は税理士の領域として残ります。この線引きを理解し、「日常の経理は代行、申告は税理士」と役割を分けておけば、決算期に慌てずに済みます。

「うちの決算、どこまで外に出せて、いまの税理士とどう分担すればいいのか」。そう感じたら、まずは無料コスト診断で、いまの記帳・決算まわりの手間と、外に出せる範囲を一緒に見える化するところから始めてみてください。

記帳〜月次レポートは月5万円から。決算前の資料整備までは当社で行い、申告は税理士が担います。

いまの決算まわりの手間、どこまで外に出せるか一緒に見てみませんか。

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浅香 祐輔

この記事を書いた人

浅香 祐輔(Never Red株式会社 代表取締役)

大手コンサルティングファーム(アクセンチュア/アビーム)出身。専門は経営管理改革とSAP財務会計(FI)。直近はSAP導入プロジェクトのPMとして、50名超のチームを率い、経理部門約30名のメンバーをまとめました。経理代行「シメゴ」を設計・運営しています。

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